SESで働いているけど、スキルが身につかないし現場ガチャがつらい。自社開発の会社に転職したいけどどうすればいいの?
こんなお悩みにお答えします。
こんにちは。SESから自社開発企業に転職した経験がある現役ITエンジニアの僕が、SESを辞めるための具体的な方法を正直にお伝えします。
結論、SESから自社開発への転職はエンジニア特化の転職エージェントを使えば十分に可能です。
ただし準備なしで動くと失敗しやすいので、ポイントを押さえてから行動しましょう。詳しくお伝えしていきます。
SESをやめたいと感じる5つの理由
- 現場ガチャ:配属先を選べず、スキルが身につかない現場に当たることがある。テスト工程だけ、Excel管理だけといった案件に長期間アサインされるケースも
- 年収が上がりにくい:SES企業は中間マージンを取るため、個人の単価が上がっても給与に反映されにくい。月単価60万円でも手取りは25〜30万円というケースが珍しくない
- 帰属意識が持てない:客先常駐のため自社への愛着が薄く、キャリアの一貫性も見えにくい。「自分の会社で何をしているか」を説明できないモヤモヤ感がある
- スキルの偏り:案件によっては古い技術スタック(Java6、Struts、VB.NET等)しか触れない。モダンな技術を学ぶ機会が制限される
- 人間関係のリセット:現場が変わるたびに人間関係を一から構築する負担がある。半年〜1年ごとに環境が変わるストレスは軽視できない
これらの不満は「SESという働き方」の構造的な問題であり、同じSES企業内では解決が難しいケースがほとんどです。SES企業の中で上流工程に移ることも可能ですが、根本的な改善は転職の方が確実です。
SESから自社開発に転職するための3ステップ
ステップ1:ポートフォリオを作る
SESの業務経歴だけでは「何ができるか」が伝わりにくいため、個人開発のポートフォリオが強い武器になります。GitHubに公開しているWebアプリやツールがあると、書類選考の通過率が大幅に上がります。
完璧なものでなくて良いので、1〜2個の動くアプリを用意しましょう。おすすめは前職の業務課題を解決するようなツールです。例えば「勤怠管理のスプレッドシートを自動化するWebアプリ」「案件情報を管理するダッシュボード」など、実務に近いものは面接でのストーリーが作りやすいです。
技術スタックはReact + TypeScript + Next.js、またはPython + FastAPIがおすすめ。モダンな技術を使っていることが伝わるだけで、SESのイメージを払拭できます。
ステップ2:エンジニア特化の転職エージェントに登録する
総合型エージェント(リクルートやdoda)よりも、レバテックキャリアやGeeklyなどエンジニア特化のエージェントの方がSESからの転職に理解があります。「SESから自社開発に行きたい」と伝えれば、該当する求人を絞り込んで紹介してくれます。
エージェント選びのポイントは、SESからの転職実績が多いかどうかです。レバテックキャリアはSES出身者の転職支援実績が豊富で、どのレベルなら自社開発企業に入れるかのラインを正確に把握しています。まず面談で「自分のスキルで自社開発はどの程度狙えるか」を率直に聞きましょう。
ステップ3:面接で「なぜ自社開発か」を明確に語る
「SESが嫌だから」ではなく「プロダクトの成長に長期的に関わりたい」「技術的負債の解消やアーキテクチャ設計に携わりたい」などポジティブな動機を準備しましょう。面接官はSESへのネガティブ発言より、自社での活躍イメージを重視します。
具体的な回答例としては「SESでは短期的な案件が多く、プロダクトの改善サイクルを回す経験ができませんでした。御社のように1つのプロダクトを継続的に改善し、ユーザーの声を反映できる環境で成長したいと考えています」というようにポジティブに転換するのがコツです。
SES経験は本当に無駄なのか?
SESに対してネガティブな印象を持つ人は多いですが、実はSES経験が武器になる場面もあります。
- 複数の現場経験:異なる業界・技術スタック・チーム体制を経験しているため、適応力が高い。新しい環境にすぐに馴染めるのはSES出身者の強み
- クライアントワークの経験:要件を聞き出すヒアリング力、進捗報告のスキル、ステークホルダーとのコミュニケーション力は自社開発でも活きる
- 幅広い技術の知見:複数の言語・フレームワークを触った経験は、技術選定の場面で活きる
面接では「SESの経験を通じて身につけた強み」を具体的なエピソードで語れるように準備しましょう。
SESからの転職で注意すべきこと
- 契約期間の確認:SES契約には退場予告期間(通常1ヶ月前)がある。転職活動のタイミングを逆算して、内定→退場予告→退職の流れを計画する
- 競業避止義務の確認:SES企業によっては競業避止条項がある。事前に就業規則を確認しておく。一般的に競業避止は同業他社(SES企業)への転職を制限するもので、自社開発企業への転職は問題ないケースがほとんど
- 年収ダウンの可能性:SESの見かけ年収が高くても、自社開発企業では初年度が下がるケースがある。ただし自社開発企業の方が昇給ペースが速く、2〜3年で追い越せることが多い。長期的なキャリアアップで取り返せるか判断する
- 「自社開発」を名乗るSES企業に注意:求人票に「自社開発」と書いてあっても、実態はSES(客先常駐)というケースがある。面接で「自社プロダクトの名前」「開発チームの構成」「働く場所」を具体的に質問して見極める
よくある質問
Q: SES経験1年でも自社開発に転職できる?
A: 可能ですが、ポートフォリオが必須です。SES経験1年だけでは実務スキルの証明が難しいため、個人開発でモダンな技術を使ったアプリを作っておくと書類選考の通過率が大幅に上がります。
Q: 受託開発と自社開発、どちらがおすすめ?
A: プロダクトに長期的に関わりたいなら自社開発、多様な技術やドメインに触れたいなら受託開発がおすすめです。受託開発はSESと違い「自社のチームで」仕事をするため、帰属意識やスキルアップの面でSESより大幅に改善されます。
Q: SESの退場交渉がうまくいかない場合は?
A: 法的には2週間前の通知で退職できます(民法627条)。ただし円満退社のためには1ヶ月前の通知がベター。SES企業が強引に引き止めてくる場合は、退職代行サービスの利用も選択肢に入れてください。
まとめ
SESからの転職は準備次第で十分に成功できます。ポートフォリオを用意し、エンジニア特化の転職エージェントに登録して「自社開発希望」と伝えるところから始めましょう。SESの経験は無駄ではなく、複数の現場を経験した適応力として評価されることもあります。まずは一歩踏み出してみてください。





